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「料理人という “職業” を選ぶわけではなく、料理人という “生き方” を選んだ」

そう語るのは石橋匠、23歳。
大卒であれば、同世代は就職活動を経て社会人1年目の年代だ。おそらく、社会人1年目にして “職業” ではなく “生き方” を選択できている人間はそういないだろう。

料理の道に人生をかけて挑む石橋氏が提供するサービスは幅広いが、その中でも彼が主軸を置いているのが出張料理。パーティーから家庭の食卓まで、メニューを持たずに提供する彼の出張料理はいかなるものなのか。

今回は「出張料理人」としての石橋氏に密着した。

 

 

とあるご自宅でひらかれた友人同士のお食事会 ―― 埼玉県某所

気の合う友人を自宅に招き、和気あいあいと食卓を囲む。ただ、普段は缶ビール片手に語らい、笑い合う仲だが、今夜はひと味違う。シャンパン片手に創作料理を味わうのだ。

出張料理人・石橋

 

少し時間を巻き戻してみよう。

出張料理人・石橋

出張料理人・石橋

出張料理人・石橋

出張料理人・石橋

そう、料理が生まれる場所はレストランの厨房ではない。一般的なご家庭のキッチンである。使われる調理器具もすべてご家庭にあるものを使う。

 

「このキッチンから、どんな料理が出てくるんだろう」

 

そんなワクワク感を大切にするのが、出張料理人・石橋氏のこだわりの1つである。そんな期待を胸にして登場した一品目がこちらだ。

出張料理人・石橋氏1品目
一品目:季節野菜のラタトゥイユ ウイキョウのエチュベと共に

ナス、花ズッキーニ、南瓜、パプリカ、トマト等をコンソメで煮込んだ料理。白ワインビネガーを加えて、食欲を開かせる前菜となっている。

一品目から、度肝を抜かれた。
美味しさはもちろんのこと、色合い、盛り付け共に胃袋のスイッチがオンになる。「おいしい……」その一言だけで、みなの意見が一致したことがわかる。

出張料理人・石橋氏
二品目:聖護院蕪のポタージュ苦味のテクスチャー

あきらかに胃袋が興奮している。次はどんな料理が胃袋を愉しませてくれるのか。そう思っているうちに出てきたのが、こちら。茹でた聖護院蕪をピュレ状にし、生クリームと合わせたポタージュだ。

 

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「なんじゃこりゃ」

 

新しい美味しさ。未知との遭遇。蕪の甘みと焦がした皮の苦味、2つのコントラストがたまらない。食卓を囲むみんなから、笑みがこぼれる。

次はなにが出てくるのかと、気づけば身を乗り出してキッチンを眺めていた。

出張料理人・石橋氏
出張料理人・石橋氏

フレンチトーストのようだが、染みこませているのはなんと、蛤からとった出汁とクリームを合わせたもの。甘くない大人のフレンチトーストである。

 

出張料理人・石橋氏
三品目:地蛤のパンペルデュ クラマトのように

パンペルデュとはフランス語でフレンチトーストのことを指し、クラマトとは蛤のエキスを加えたトマトジュースのことを言う。フレンチトーストに添えられた角切りのトマトと蛤が口の中で混ざり合う。

世界どこを探しても見つからない、石橋氏オリジナルの料理。メニューを持たない石橋氏は、お客さまとのヒアリングの上、季節感を大事にしながら料理をつくる。
そのため、毎回違う料理が出てくるのが石橋氏の料理の魅力。お客さまの中には、2週間に1回のペースで出張料理をオーダーされる方もいるのだとか。

また料理を提供して終わりではない。「原価のかからないことは全てやる」というのが石橋氏のポリシー。この日も料理のつくり方を聞かれ、丁寧に説明しているのが印象的だった。

出張料理人・石橋氏
出張料理人・石橋氏

そうこうしているうちに、次の一品が出来上がった。

 

出張料理人・石橋氏
四品目:新潟県産エイヒレのミ・キュイ ソースリヨネーズ

炙りなど、居酒屋メニューのイメージが強いエイヒレ。そんなエイヒレを生の状態で仕入れ、外は香ばしく、中はフワッとした食感に仕上げている。ソースには、玉ねぎが特産品であるフランス・リヨン地方のクラシカルなソースを使い、白ワインやクリームを加えた優しい甘みのあるものに。

完全にここが「家」であることを忘れてしまう。ここはいつも食事をする自宅であり、いつもの食卓である。それが料理だけでこうも変わるものか。

驚きの連続のなか、さらに歓声の上がる食材が登場した。

出張料理人・石橋氏

なんという贅沢な分厚さのお肉だろうか。丹波牛のイチボ(お尻の辺りにある希少部位)だ。

このお肉を、2種類の調理方法で仕上げていく。1つは65℃のブイヨンで低温調理にしたもの、もう片方は300℃まで熱したフライパンで焼き目を付け、オーブンでさらに火入れしたもの。

出張料理人・石橋氏

京野菜の黄人参、紫人参、芽キャベツをブイヨンで蒸し煮にしたものを添えて完成だ。

 

出張料理人・石橋氏
五品目:丹波牛イチボのポッシェとロチィ デクリネゾン

「すいません、白飯もいただけますか?」

自宅であることをいいことに、ついつい白飯もいただく。
高級レストランのように気を使うこともなく、それでいて気兼ねなく高級レストランのような美味しい料理を食べれるのは、出張料理のよいところかもしれない。

これでメインディッシュも終わった。最後は女性陣お楽しみのデザート。

出張料理人・石橋氏

芋?

 

出張料理人・石橋氏
六品目:YAKIIMO Mark2

いやあ、料理とは面白い。

紫芋、鳴門金時をそれぞれ裏漉し(うらごし)して、鳴門金時を紫芋で包み焼き上げた一品。目で見て、割って、食べて愉しいデザートに仕上がっている。
砕いたカカオクッキーを敷き詰め、まるでイモ掘りのよう。

出張料理人・石橋氏

これですべての料理が出尽くした。気づけばあっという間に2〜3時間が過ぎている。なんという贅沢な時間だったのだろう。

本当に、ごちそうさまでした。

 

ひとり4千円〜。季節を味わう本格フレンチイタリアンを

石橋匠・出張料理

今回ご紹介した料理人・石橋匠氏。
ひとり4千円〜(トータル2万円〜、食材・出張費込み)という価格帯で出張料理を提供している。

正直、高級レストランで外食するよりも全然お得なのでは、と思った。
自宅で友人を招いてパーティーをしたり、親戚・家族が集まるときにと、もっと気軽に出張料理を楽しんでみるのも良さそうだ。

季節の移ろいを、これからも石橋氏の料理を通じて感じていきたい。

▼石橋匠氏への出張料理のご依頼は下記から

Mail:[email protected]
or
Facebook:石橋匠

 

 

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